【京都府】オモウマい店で紹介されたお店の場所・店舗一覧まとめ

中京テレビ・日本テレビ系列で毎週火曜日19時から放送されている人気番組「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」。おもてなしすぎて、おもしろくて、うまい店を全国から発掘するこの番組で、京都府からも数多くの魅力的なお店が紹介されてきました。

古都・京都といえば高級な京料理のイメージがありますが、実は地元の人々に愛される破格の値段で絶品料理を提供するお店が数多く存在します。学生が多い街でもある京都には、ボリューム満点で財布に優しい食堂や喫茶店が点在しており、そのどれもが店主のこだわりと温かいおもてなしの心に溢れています。

この記事では、2025年最新版として、オモウマい店で紹介された京都府のお店を徹底的にまとめました。京都市内から福知山市、亀岡市まで、京都府全域の隠れた名店をご紹介します。観光で京都を訪れる方も、地元の方も、ぜひこの記事を参考にして「オモウマい店」巡りを楽しんでください。

京都市内のオモウマい店

カフェ・パーク ミッキー（京都市北区）｜38年間黒字未経験の奇跡の喫茶店

2024年12月17日と2025年5月6日に放送され、大きな話題を呼んだのが「カフェ・パーク ミッキー」です。このお店の最大の特徴は、創業から38年間一度も黒字になったことがないにもかかわらず、お客さんの笑顔のために営業を続けている点です。

立命館大学から徒歩3分という好立地にあり、お客さんの約8割が学生という、まさに学生の味方とも言える喫茶店です。店主は70歳の元気な方で、野球やボウリングをされているアクティブな方。現在彼女募集中とのことです。

驚愕のメニューと価格

このお店が驚異的なのは、そのメニューの豊富さと価格設定です。メニューはなんと250種類以上。定食、カレー、ピラフ、スパゲティ、ロコモコなど、ありとあらゆる洋食メニューが揃っています。

看板メニューの「ロコモコ（大盛）」は通常650円ですが、毎月10日のファン感謝デーには350円で提供されます。ハンバーグ90グラムに目玉焼き2個、さらにたこ焼きとサラダまで付いてこの価格は、まさに価格破壊です。

さらに驚くべきは「最高級国産特上ロース焼肉定食」。原価1800円のものを900円で提供しています。他にも「ハンバーグ定食300円」「キーマカレー250円」「エビピラフ250円」など、信じられない価格設定が並びます。

夜はたこ焼き屋さんに変身

夜17時からは「京都たこ吉」として、たこ焼き屋を営業しています。これは地域の防犯のため、暗い道を明るくしようという店主の優しさから始まったものです。たこ焼き20個800円で、お菓子かドリンクが付いてきます。そして定食に付いてくるたこ焼きも、この手作りたこ焼きなのです。

とんかつ かつゆう（京都市右京区）｜塩で食べる極上とんかつ

2025年4月8日に放送され、とんかつファンの間で大きな話題となったのが「とんかつ かつゆう」です。京都駅から車で約20分、京都ファミリーのすぐ近くにあるこのお店は、「とんかつは塩で食べる」というスタイルを貫く本格派のとんかつ店です。

78歳の格闘技店主が作る本格とんかつ

店主の上茶谷喬さんは78歳。総合格闘技で身体を鍛えているという驚きの方です。イタリアンやフレンチの経験も持つ店主が作るとんかつは、揚げ方から食べ方まで全てにこだわりが詰まっています。

看板メニューの「ロースかつ膳（150グラム）」は1650円で、ごはんのおかわりが無料。国産豚ロースに粗めの特注パン粉をまとわせ、なたね油を含む4種類の植物油で丁寧に揚げられます。泡が出なくなる直前に油から引き上げることで、外はサクッと、中はジューシーな仕上がりになります。

京都産「翁乃塩」へのこだわり

このお店の最大の特徴は、京都産の「翁乃塩（おきなのしお）」を使うこと。一般的な塩の10倍以上の価格がするこの塩を、店主は惜しみなく提供します。そして食べ方にもこだわりがあり、「手で塩をつまんでかけること」を推奨しています。箸だと量の加減がわからず、塩分の取りすぎになるからという、お客さんの健康を考えた配慮からです。

とんかつだけじゃない豊富なメニュー

和食だけでなく洋食メニューも本格的で、「特製オムライス980円」「広島カキのガーリック炒め750円」など、多彩な一品が揃います。中でも人気なのが「豚頭テリーヌ1280円」。香味野菜と豚頭を5日間かけて煮込み、ガーリックペーストやブラックペッパー、パセリとともに型に流し込んで冷やし固める手の込んだ一品で、多くのお客さんから高評価を得ています。

また、カレーが絶品という声も多く、「一部ではカレーが一番美味しい」という評判もあるほど。とんかつ屋さんなのに、洋食全般が本格的という不思議な魅力を持つお店です。

喫茶 憩（京都市上京区）｜ぷよぷよオムレツカレーの聖地

2022年3月1日と2023年11月21日、2024年3月19日に放送された「喫茶 憩」は、オモウマい店の中でも特に印象的なお店として知られています。昭和レトロな雰囲気が漂う店内で提供される、巨大なぷよぷよオムレツカレーが看板メニューです。

41年続く純喫茶の魅力

千本中立売のバス停の目の前、ビルの2階にあるこのお店は、明るく元気な店主が一人で切り盛りしています。店内には観葉植物が置かれ、昭和レトロな雰囲気が幅広い世代のお客さんに愛されています。

卵白を180回混ぜる！究極のオムレツ

名物の「オムレツカレー450円」は、その作り方が芸術的です。卵白2個分を180回泡立て、卵黄と牛乳は別に泡立てて合わせたものをバターで焼き、お湯を入れて4分蒸して仕上げます。まるでモンサンミッシェルのオムレツのような、ぷよぷよと動く巨大オムレツは、見た目のインパクトも抜群です。

カレーは仕込みに3日かかる自家製。手羽ガラからブイヨンを取り、丁寧に作り込まれています。最初は甘く、後からじんわり辛さが追ってくる絶妙な味わいです。

映えるケーキセットも人気

「自家製チョコシフォンケーキセット450円」も大人気。自分で生地を焼き上げ、バナナとイチゴをトッピング。結構いい生クリームを使っていても、ドリンク付きのセットで450円という驚きの価格設定です。インスタ映えすると、若い女性客に特に人気があります。

時間がかかることを覚悟して

店主一人で全てを手作りしているため、待ち時間は平均2時間と言われています。しかし店内には漫画が置かれており、読みながら待つことができます。時間に余裕がある時に訪れることをお勧めします。なお、15時までは喫煙可能となっているので、気になる方は15時以降の訪問が良いでしょう。

てっぱん（京都市伏見区）｜500円で食べ放題の学生天国

2022年8月30日と2023年11月21日に放送された「てっぱん」は、学生にとってまさに天国のようなお店です。龍谷大学前深草駅から徒歩1分という好立地で、かつては学生の聖地として知られていました。

驚異のシステム：おかわり自由

このお店の最大の特徴は、学生600円、一般700円を払うと、注文したメニューが食べ放題になるというシステムです。例えばオムライスを注文すると、そのオムライスが何度でもおかわりできるのです。

人気メニューのオムライスは普通サイズでも1キログラムはあろうかというボリューム。ハンバーグも1人前で5個も盛り付けられて配膳されます。そもそも最初に提供される量が多いので、おかわりをする人はほとんどいないとのことですが、それでもこのシステムは学生の心強い味方です。

移転して営業再開

以前は龍谷大学前深草駅前にありましたが、現在は移転しています。地下鉄烏丸線の「くいな橋駅」から徒歩4分程の場所で、2025年4月1日に営業を再開されました。女将さんのワンオペで、注文は紙に書いて渡すスタイルです。

大扇食堂（京都市伏見区）｜無愛想だけど料理は一流のイタリアン

2025年10月7日に放送された「大扇食堂」は、ヒロミさんと小峠英二さんも絶賛した、ユニークなイタリアンレストランです。京都競馬場の最寄り駅、淀駅からすぐという好立地にあります。

無愛想に見えるけど情熱は職人級

一見するとぶっきらぼうで無愛想にも見える店主が、一人（ワンオペ）で全てを切り盛りしています。しかし、その料理への情熱とこだわりは本物。昭和レトロな雰囲気の中で提供される驚きのクオリティとボリュームが魅力です。

寡黙な店主ですが、一皿一皿を丁寧に仕上げるその姿勢が、多くのファンを引きつけています。ボリューム満点でコスパ最強の「町イタリアン」として、地元の人々に愛されています。

桜の季節には絶景も

このお店の周辺は、桜の季節には美しい桜が咲き誇るスポットとしても知られています。美味しいイタリアンと桜の景色を一度に楽しめる、まさに隠れた名店です。

たかしま（京都市北区）｜800円で鯛の山椒焼き定食

2023年11月21日に放送された「お食事処 たかしま」は、鯛の山椒焼き定食が800円という驚きの価格で楽しめるお店です。北野白梅町エリアにあり、喫茶 憩や創作工房keiと同じ地域にあります。

充実の定食内容で、ボリューム満点の内容が評判です。京都らしい上品な味わいを、リーズナブルな価格で楽しむことができます。

創作工房kei（京都市北区）｜創作料理の隠れ家

2023年11月21日に放送された「創作工房kei」は、北野白梅町エリアにある創作料理のお店です。たかしまから徒歩10分程の場所にあり、個性的な創作料理が楽しめると評判です。

お好み焼きジャンボ（京都市北区）｜3玉分の焼きそば

2022年4月19日に放送された「お好み焼きジャンボ」は、テイクアウト専門店です。等持院エリアにあり、ジャンボ焼きそば850円は焼きそば3玉で一人前という驚きのボリュームです。

ジャンボお好み焼きミックス850円も人気で、肉、キャベツ、海鮮などが具沢山。生で購入することもできるので、自宅で焼きたてを楽しむこともできます。

crepe cake grand（グラン）（京都市伏見区）｜餅姫クレープの専門店

「てっぱん」のご夫婦の息子さんが営むスイーツ店です。龍谷大前深草駅西口から徒歩すぐ、「てっぱん」の隣りで営業しています。

看板メニューは京都伏見にしかない珍しいモチモチクレープ「餅姫クレープ」です。一度は食べてほしい商品として、SNSでも話題になっています。

京都市外のオモウマい店

亭主関白（福知山市）｜顔面サイズの巨大コロッケ

2022年3月1日に放送された「亭主関白」は、福知山市にある驚きのコロッケ店です。店前に色とりどりの花が飾られており、番組の「花を大切にする人は心がきれい」という法則から発見されました。

圧巻の顔面サイズコロッケ

このお店の名物は「顔面サイズ」の巨大コロッケです。完成まで2日かかるという手の込んだ一品で、そのボリュームには誰もが驚かされます。価格は880円と、このサイズを考えれば非常にリーズナブルです。

優しい店主の人柄も魅力で、地元の人々に長年愛されています。テイクアウト専門店として営業しており、持ち帰って家族で楽しむこともできます。

お食事処ほのぼの（亀岡市）｜地鶏料理の名店

亀岡市にある「お食事処ほのぼの」は、地鶏を使った野菜炒めやなべ焼きうどんが名物のお店です。地元の食材を活かした料理が楽しめる、温かい雰囲気の定食店として知られています。

オモウマい店を訪れる際の注意点

放送後は混雑必至

テレビ放送後は、どのお店も大変混雑します。放送直後の訪問は避け、日を空けてから訪れることをお勧めします。特に「喫茶 憩」のように元々待ち時間が長いお店は、放送後はさらに混雑が予想されます。

営業時間・定休日は事前に確認を

多くのお店が個人経営で、店主一人で切り盛りしています。そのため、営業時間が変更になったり、臨時休業することもあります。訪問前には必ず電話で確認するか、SNSで最新情報をチェックすることをお勧めします。

時間に余裕を持って

「喫茶 憩」のように提供に時間がかかるお店や、「大扇食堂」のようにワンオペのお店は、料理が出てくるまでに時間がかかります。時間に余裕がある時に訪れることが、お店も自分も楽しめる秘訣です。

現金を用意しておく

多くのお店がキャッシュレス決済に対応していない可能性があります。特に昔ながらの喫茶店や定食屋は、現金のみの対応が一般的です。事前に現金を用意しておきましょう。

店主の個性を楽しむ

オモウマい店の魅力は、料理だけでなく店主の個性やこだわりにもあります。「かつゆう」の塩へのこだわり、「カフェ・パーク ミッキー」の店主の優しさ、「大扇食堂」の無愛想だけど料理への情熱など、それぞれの店主の個性を楽しむことが、オモウマい店巡りの醍醐味です。

京都のオモウマい店の共通点

驚きの価格設定

京都のオモウマい店に共通するのは、採算度外視とも思える価格設定です。「カフェ・パーク ミッキー」の38年間黒字未経験という事実が象徴するように、多くのお店が「お客さんの笑顔のため」に、利益を度外視した価格で料理を提供しています。

学生街ならではの優しさ

立命館大学や龍谷大学など、京都には多くの大学があります。そのため、学生を応援するという気持ちでお店を営む店主が多いのが特徴です。「カフェ・パーク ミッキー」や「てっぱん」など、学生の味方となるお店が数多く存在します。

こだわりの手作り

「喫茶 憩」の卵白を180回混ぜるオムレツ、「かつゆう」の5日間煮込む豚頭テリーヌなど、手間暇を惜しまず手作りする姿勢も共通点です。効率よりも品質を重視する、職人気質の店主が多いのが京都のオモウマい店の特徴です。

一人で切り盛りする店主

多くのお店が店主一人、またはご夫婦で営業しています。そのため提供に時間がかかることもありますが、その分一皿一皿に店主の思いが込められています。大手チェーン店では味わえない、温かみのある接客も魅力の一つです。

まとめ：京都のオモウマい店は「人の温かさ」が魅力

オモウマい店で紹介された京都府のお店を見てきましたが、どのお店にも共通しているのは「人の温かさ」です。利益よりもお客さんの笑顔を優先する店主、学生のために安く美味しい料理を提供する優しさ、手間暇を惜しまず一皿一皿丁寧に作る職人気質。

古都・京都には高級な京料理のイメージがありますが、実は地元の人々に愛される温かくて美味しい「オモウマい店」がたくさん存在します。観光で訪れる際には、有名な観光地だけでなく、こうした地元の人々に愛されるお店にも足を運んでみてください。

きっと、京都の新しい魅力を発見できるはずです。そして、店主の人柄と料理の美味しさに、心もお腹も満たされることでしょう。

注意事項

• 掲載情報は2025年最新のものですが、営業時間や定休日は変更される可能性があります
• 放送後は混雑が予想されますので、時間に余裕を持って訪問してください
• 多くのお店が現金のみの対応となっています
• 移転や閉業の可能性もありますので、訪問前には必ず最新情報を確認してください

この記事が、皆さんの京都での「オモウマい店」巡りの参考になれば幸いです。美味しい料理と温かい人との出会いを、ぜひ楽しんでください。