熱破壊式脱毛の平均価格は？主要クリニックの料金比較と効果的な節約術2025年

熱破壊式脱毛は、高出力のレーザーを瞬間的に照射することで、毛根にある毛母細胞や毛乳頭などの発毛組織を熱で破壊する医療脱毛方法です。この方法は、毛を生やす機能自体を破壊するため、一度照射した毛は生えてきません。

熱破壊式脱毛の特徴として、脱毛の施術後、早ければ数日、おおむね1～2週間ほど経過すると、脱毛部位の毛がぽろぽろと抜け落ちてきます。そのため、蓄熱式脱毛と比較して、効果の実感が早いという利点があります。

熱破壊式脱毛の仕組み

メラニンに反応するアレキサンドライトレーザーを照射すると光エネルギーが毛幹や毛根、毛包などの周辺組織に吸収され、メラニンに吸収された光エネルギーが熱エネルギーに変換されます。この輻射熱によって毛の成長をつかさどる組織が破壊され、新しい毛が生えにくくなるのが熱破壊式脱毛の基本的な仕組みです。

代表的な熱破壊式脱毛機器

熱破壊式脱毛で使用される主要な機器には以下があります：

• ジェントルレーズプロ：アレキサンドライトレーザーを搭載した機器で、濃くて太い毛の脱毛が得意
• ジェントルマックスプロ：アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2種類の波長を1台に備えているハイブリッド型機器
• ジェントルマックスプロプラス：従来のジェントルマックスプロの後継機として開発された医療レーザー脱毛機

熱破壊式脱毛の料金相場

全身脱毛の価格相場

熱破壊式脱毛を含む医療脱毛の全身脱毛価格は、範囲や回数によって大きく変動します。顔・VIOを含まない全身脱毛5回であれば、料金相場は約20万円前後となっています。

より詳細な相場は以下の通りです：

部位別脱毛の価格相場

部位別での脱毛価格についても調査結果があります：

• VIO脱毛：5回コースで約8～10万円
• 顔脱毛：5回コースで約9万円が相場
• 両ワキ：5万円未満が約33.5％

熱破壊式と蓄熱式の料金差

蓄熱式脱毛の料金は安い、熱破壊式脱毛の料金は高いと言いますが、実際の価格差について興味深いデータがあります。全身+顔脱毛で価格差が最も大きく、38,048円でした。全身+VIO+顔脱毛で価格差が最も小さく、13,122円でした。

価格差は数万円以内なので、それであれば効果の再現性が高い熱破壊式がおすすめとする専門家の意見もあります。

主要クリニックの熱破壊式脱毛料金比較

湘南美容クリニック

湘南美容クリニックは全国に140店舗以上展開しているため、地方の方でも通いやすいのが特徴です。ジェントルマックスプロを導入しており、以下の料金体系となっています：

レジーナクリニック

レジーナクリニックは豊富な施術症例データベースの元、一人ひとりの肌質×毛質×毛周期に合わせたオーダーメイド脱毛が受けられます。ジェントルマックスプロを含む複数の熱破壊式脱毛機を導入しています。

レジーナクリニックの料金は、全身脱毛+VIOが特にお得で、通常約30万円の施術を52,800円で受けることができます（キャンペーン価格）。

ルシアクリニック

ルシアクリニックは熱破壊式に特化した医療脱毛クリニックです。ジェントルマックスプロを使用しており、以下の料金設定となっています：

• 全身脱毛（顔・VIO除く）5回：132,000円
• 顔脱毛5回：88,000円
• VIO脱毛5回：88,000円

ルシアクリニックの全身脱毛は132,000円なので、相場よりお得に医療脱毛が始められます。

エミナルクリニック

エミナルクリニックは蓄熱式と熱破壊式の両方対応可能な脱毛機を搭載しているクリニックです。全身＋VIOのライトプランは5回で49,500円という低価格を実現しています。

熱破壊式脱毛の料金に影響する要因

脱毛機器の種類による料金差

ジェントルマックスプロは、熱破壊式の脱毛マシンとしては効果的で導入数が最も多いジェントルレーズプロよりも出力調整がより細かく設定できるようになった現在では最高位のモデルです。

希少性も高く、ジェントルレーズプロなどの定番のマシンと比較しても高額なため、導入しているクリニックは限られています。そのため、最新機器を導入しているクリニックでは料金が高く設定される傾向があります。

地域による料金差

首都圏と地方では料金に差があることが多く、一般的に都市部の方が価格競争により安くなる傾向があります。エミナルクリニックのように地域AとBで料金が異なる設定をしているクリニックもあります。

追加料金による総額の変動

表示価格以外にかかる可能性のある追加費用として以下があります：

• 麻酔代：3,000円程度
• シェービング代：3,000円程度
• キャンセル料
• 初診料・再診料

シェービング代がかかるクリニックは追加費用が1回ごとにかかる場合と1部位ごとにかかる場合があり、後者はそり残し部位が多いと高額になるため注意が必要です。

熱破壊式脱毛のコストパフォーマンス

脱毛効果と回数

熱破壊式脱毛は、少ない脱毛回数で脱毛効果が期待できます。ジェントルマックスプロで行う医療脱毛は、5回程度で効果を実感できるとされています。

2～3回ほど施術すると、ムダ毛が抜けはじめ医療脱毛の効果が実感できます。自己処理が楽になるまでは5回前後、ムダ毛をなくしてツルツル肌になるまでは10回前後の施術が目安です。

サロン脱毛との比較

同じ回数で比較するとサロン脱毛のほうが料金が安い傾向にありますが、脱毛効果をふまえて考えると、トータルの料金は医療脱毛のほうが安くなります。

これは医療脱毛の方がサロン脱毛よりも少ない回数で脱毛完了できるためです。長期的な視点で見ると、熱破壊式医療脱毛の方がコストパフォーマンスに優れていると言えます。

料金を抑えるための方法

キャンペーンや割引の活用

多くのクリニックで以下のような割引制度が用意されています：

• 学生割引：学生プランで大幅な割引
• のりかえ割引：他クリニックやサロンからの転院
• ペア割引：友だちや親子で一緒に契約するペア割
• お友だち紹介割引

キャンペーンや学割を利用することで、通常価格より20%程度安く契約できたというケースも見られました。

コース選択による節約

5回プラン+追加契約の方がお得な場合があります。8回のプランの相場が5回プランの倍以上なため、最初から長期コースを契約するよりも、様子を見ながら追加していく方が経済的な場合があります。

都度払いという選択肢

一部のクリニックでは都度払いに対応しており、自分のタイミングで通えて、脱毛の効果に満足したらいつでも辞めることができます。解約手数料がかからないため、スケジュールが未定で継続して通えるかわからない方にもおすすめの支払い方法です。

熱破壊式脱毛を選ぶ際の注意点

価格だけで選ばない重要性

低価格な施術を求めるあまり、効果が十分でない施術を受けてしまうリスクがあります。医療脱毛を検討する際は、価格だけでなく、使用する機器や施術方法、クリニックの方針などを総合的に判断することが重要です。

機器の確認

自社製の蓄熱式脱毛器を「熱破壊式」と呼んでマーケティングに利用するクリニックも出てきました。実際に熱破壊式脱毛を受けたい場合は、使用機器をしっかりと確認することが大切です。

痛みと麻酔の考慮

熱破壊式脱毛はピークパワーが強く、痛みが強い特徴があります。VIOはデリケートなので、皮膚が薄い箇所があります。さらに毛は多く太いので、他の部位よりも脱毛時の痛みが感じやすいため、麻酔の利用も検討する必要があります。

2025年の料金トレンド

価格競争の激化

約10-20年前までは、医療脱毛は非常に高額な施術でした。全身脱毛5回で100万円近くかかることもあり、多くの人にとって敷居の高い存在でした。

しかし現在では、価格競争の影響で、全身を熱破壊式レーザーで施術するのは非常にコストがかかるという問題が生じており、多くのクリニックが料金の適正化に取り組んでいます。

ハイブリッド型の登場

ひげやVIOなど脱毛が難しい部位のみ熱破壊式レーザーを使用し、その他の部位は蓄熱式レーザーを使用するという方法が登場しています。これにより、全身脱毛の施術時間を短縮し、コストを抑えることができるようになりました。

まとめ

熱破壊式脱毛の平均価格は、全身脱毛（顔・VIO除く）5回で約20万円、顔・VIOを含む場合は約30万円が相場となっています。蓄熱式脱毛と比較して数万円程度の価格差はありますが、効果の確実性や回数の少なさを考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。

クリニック選びの際は、単純な価格比較だけでなく、使用機器の種類、追加料金の有無、アフターフォローの充実度なども含めて総合的に判断することが重要です。また、キャンペーンや割引制度を活用することで、さらにお得に熱破壊式脱毛を受けることも可能です。

医療脱毛は長期的な投資と考え、自分の肌質や毛質、予算に最も適したクリニックとプランを選択することで、満足度の高い脱毛結果を得ることができるでしょう。