バンコクは、数多くのレストランがひしめくグルメな都市です。ここでは、タイ在住5年の経験をもとに、安心して外食を楽しめるおすすめのお店を忖度なしで徹底紹介します。バンコクは観光名所やビジネス街、ショッピングモールなど様々なエリアに美味しいお店が点在しており、味・雰囲気・アクセスの面でも多様な選択肢が広がります。この記事では、タイ料理、屋台料理、エンターテインメントを楽しめるレストラン、さらには各国料理や日本食、カフェ、フードコートといったジャンルに分けて解説しますので、あなたの好みやスケジュールに合わせたお店探しにぜひお役立てください。
バンコクの魅力と外食事情
バンコクは世界でも有数の美食都市と言われる所以は、料理の多様性と日々変化する味への驚きにあります。街中には老舗の味を守るお店もあれば、現代風にアレンジした創作料理のお店も多数存在し、その日の体調や気分によって外食を楽しむことができます。また、屋台文化が根付いており、地元の人々や観光客の間でも人気を集めています。しかしながら、交通渋滞や移動の制約、味の一貫性が乏しい点などもあり、計画的にお店を選ぶことが大切です。移動手段としてはBTSやMRTといった公共交通の利用、または近隣エリアでまとめて食事スポットを巡る工夫が求められます。
バンコクで外食する際の注意点
1. 移動時間と交通事情
バンコクは渋滞が非常に深刻です。特に夕方以降は移動に予想以上の時間がかかる場合があります。目的地の近くにあるお店を選んだり、BTSやMRTの利用、またはホテル周辺でランチやディナーを済ませるなど、交通状況に配慮したプランニングをおすすめします。
2. 味のブレと一貫性の問題
タイ料理は、日々の調理によって味が変化することがあります。お気に入りのお店でも、たまたまその日のメニューが期待外れな場合もあるため、口コミや現地の評判、ミシュランビブグルマンに掲載された屋台店などを参考にすると安心です。
3. 人気レストランの予約方法
観光客に人気のレストランや、夜景を楽しめるレストランは混み合います。日本からでも電話やオンラインで予約が可能なお店が多いので、事前に予約を済ませておくとスムーズに入店できます。
4. 屋台料理の安心ポイント
屋台料理は安価で美味しいという魅力がありますが、初めての方には躊躇することも。ミシュランビブグルマンや現地の衛生管理がしっかりしている店を選ぶことで、安心してトライすることができます。
5. 外食予算の目安
一般的なレストランでの食事は、大人1人あたりお酒なしの場合、平均して約2,000~3,000バーツ(日本円で3,000~5,000円前後)が目安です。屋台やフードコートならさらに安価に楽しむことができますが、高級店になると値段も上がるので予算と相談してお店を選びましょう。
| お店の種類 | 予算(4人分・お酒なし) |
|---|---|
| 高級レストラン | 約12,000~20,000円 |
| 一般的なタイ料理店 | 約8,000円前後 |
| 屋台・フードコート | 約3,000~5,000円 |
| 海外料理店(イタリアン、中華など) | 約8,000~15,000円 |
タイ料理レストランのおすすめ
バンコクのタイ料理レストランは、訪れる価値のあるお店ばかりです。ここでは、家族連れにもおすすめできる、おしゃれな内装と安定した料理の味が魅力のお店を厳選してご紹介します。
マ・メゾン
マ・メゾンは、タイの伝統と上質な空間が融合するレストランです。元財閥の家系から伝わるレシピを活用した料理は、マッサマンカレーやヤムウンセン、ソムタムなど、幅広いタイ料理を楽しむことができます。広々とした芝生の庭があり、子どもが自由に遊べる環境も整っています。歴史ある邸宅や庭園を楽しみながら、落ち着いた食事のひと時を過ごせることが魅力です。
シートラート
スクンビットエリアに佇むシートラートは、一軒家風の落ち着いた雰囲気が特徴です。特にドリアンを使用したマッサマンカレーやデザートは、ここならではの逸品。ドリアンの濃厚な風味と独創的なお餅のデザートは、一度食べれば忘れられない味わいです。夜は大人向けの雰囲気に変わり、デートや記念日の食事にも最適です。
バンコクボールドキッチン
タイ家庭料理にちょっとしたアレンジが加えられた、バンコクボールドキッチンは、タイ料理の奥深さを知りたい中~上級者向けのお店です。もともとは料理教室として始まった経緯があり、オリジナルの調理法で家庭の味に一工夫を加えた料理が並びます。店内はカジュアルな雰囲気で、友人同士や家族連れでも気軽に訪れることができます。
ジンジャーファームキッチン
チェンマイ発のジンジャーファームキッチンでは、無農薬野菜を中心に使用した健康志向のタイ料理が楽しめます。店内のメニューは、野菜たっぷりのトムカーガイや軽めのスープ系メニューが人気。タイ料理の中でもヘルシーさを求める方や、子どもにも安心して食べさせたいと考える家族連れに特におすすめです。各支店があるため、アクセスもしやすいのが嬉しいポイントです。
カッカオカップラ(Kub Kao Kub Pla)
多くのショッピングモールに出店しているカッカオカップラは、チェーン店ならではの安定感が魅力です。特にベジタリアンチャーハン(椎茸を使用したもの)やビーフマッサマンは、濃厚な味付けがしっかりしていて、ガッツリ系の味を好む方にぴったり。チェーン店のため、どのエリアでも見つけやすく、初めてのタイ旅行でも失敗が少ないと評判です。
サトーンのスパンニガ/Ruay Tmir
サトーンエリアにあるこのお店は、リバーサイドの情緒ある風景とともに、両エリアの人気メニューを楽しめる点が魅力です。お馴染みのタイ料理が豊富に揃い、特にリバーサイドの景色を楽しみながらの食事は、観光客にも大変おすすめ。普段味わいにくい一流の調理技術が光る料理の数々は、家族連れでもリラックスして過ごせる空間を提供しています。
タイ屋台料理の魅力とおすすめ店
タイに来たら欠かせないのが屋台料理。バンコクの屋台は歴史と文化が息づいており、専門店が軒を連ねる中で各自のこだわりが感じられます。ここでは、家族連れや初めてのタイ旅行者でも安心して楽しめる、人気の屋台料理とそのおすすめ店を紹介します。
クイッティアオ(タイラーメン)
「クイッティアオ」は、タイの国民食とも言えるラーメンです。クリアな鶏ガラスープに、ハーブやピーナッツ、チリがアクセントとなるシンプルな一杯。特にトムヤム風味のバリエーションは、酸味と辛味が絶妙に調和しており、一度食べると病みつきになる味わいです。街角に点在する専門店では、地元の人々にも愛される味が楽しめます。
トムヤムクン
タイ料理の代表格、トムヤムクンは、酸味と辛味が特徴のシーフードスープです。各店独自のレシピにより、海老の旨味やハーブの風味が微妙に異なるため、店ごとに違った表情を楽しむことができます。ドロドロしたコクのあるタイプや、さらっとしたさっぱりタイプなど、好みで選べるのも魅力です。辛さ控えめに注文すれば、小さなお子様でも食べやすい一品と言えるでしょう。
トムヤムクンをアレンジした麺料理
トムヤムクンのスープをベースにパスタや中華麺と融合させた料理も人気です。コッテリとしたパスタタイプや、具材が豊富な麺料理は、タイでは日本ではなかなか味わえないユニークなメニューとなっています。家族でシェアしながら楽しむのにもぴったりな、ボリューム満点の一品です。
カオマンガイ
誰もが知る、シンプルな鶏ご飯「カオマンガイ」。ふっくらと炊かれたご飯と、絶妙に味付けされたチキンが人気です。エリアによっては、チキンライスと呼ばれるシンガポールスタイルのお店もあり、家族連れで朝食やランチに利用するのに最適です。お店ごとに味の差があるため、いくつかの店舗を巡って自分好みの味を見つけるのも楽しみの一つです。
マッサマンカレー
タイ南部にルーツを持つマッサマンカレーは、甘辛く煮込まれたコクのあるカレーです。屋台とレストランの両方で楽しむことができ、特にホクホクとした具材と香辛料がよく調和しています。地元の屋台では、シンプルながらも家庭の味わいを感じられる一杯が提供され、観光客にも人気となっています。
牡蠣の卵焼き(ホイトード・オースワン)
牡蠣を使った卵焼きは、タイならではの背徳的な味わいを楽しめる一品です。卵のふんわり感と、牡蠣特有の風味が口いっぱいに広がり、シーフード好きにはたまらない魅力があります。安心して楽しむためには、回転率が高く新鮮な食材を使用している店を選ぶとよいでしょう。
プーパッポンカリー
プーパッポンカリーは、蟹と卵、カレー粉が絶妙に混ざり合った一品。クリーミーさとスパイシーさが共存する味わいは、多くのタイ人にも愛されています。お店によっては、カニの殻付きと殻なしの違いや、豚や春雨を加えたバリエーションがあるため、何度でも楽しむ価値があります。
景色やエンターテインメントを楽しめるレストラン
バンコク旅行では、ただ料理を楽しむだけではなく、眺望やエンターテインメントも旅の醍醐味。ここでは、食事と一緒に非日常の体験ができるレストランを紹介します。
えびのつりぼり
自分で釣ったエビを調理してもらう体験ができる「えびのつりぼり」は、家族連れにも大好評です。普段レストランでは味わえない釣り体験と、新鮮なエビ料理を同時に楽しむことができるため、子どもも大人も大満足。自然と触れ合いながら食事ができるため、観光の一環としてもおすすめです。
OJO(オージョ)
マハナコンタワーの上層階にあるOJOは、洗練されたインテリアと絶景が自慢のお店です。ルーフトップバーでの一杯や、食事中に広がるバンコク市街の夜景はロマンチックなひとときを演出。デートや特別な記念日には、ぜひ利用してほしいスポットです。
フードバスツアー
一風変わった体験として、バスに乗りながら市内観光と食事を同時に楽しむフードバスツアーも人気です。雨季でも安心して参加できるため、天候を気にせずにバンコクの隠れたグルメを堪能することができます。地元の味と歴史的景観を一度に楽しめる、まさに新感覚の食事体験です。
チャオプラヤプリンセスクルーズ
チャオプラヤ川をクルーズしながら食事を楽しむ贅沢なディナーは、特にサンセットタイムがおすすめです。川面に映る夕陽と煌めく夜景を眺めながら、地元の新鮮なシーフードやタイ料理を楽しむことができ、思い出に残る体験となるでしょう。
サタニーミーホイ
エンターテインメントの要素も取り入れたサタニーミーホイは、半裸のダンサーが踊る中でシーフード料理を楽しめるユニークなレストランです。エンターテインメントとグルメが融合した空間は、家族連れには少しハードルが高いかもしれませんが、大人のみなさんで訪れるなら、非日常のひとときを堪能できるでしょう。
他国料理のおすすめスポット
バンコクはタイ料理だけでなく、世界各国の本格料理が楽しめる国際色豊かな都市です。ここでは、イタリアン、中華、韓国料理、ベトナム料理など、各国の特色が光るレストランを紹介します。
美龍
高級中華料理店として知られる美龍は、フカヒレやあわびが名物。洗練された内装と落ち着いた雰囲気で、ビジネスディナーや記念日のお祝いにも最適です。豪華な素材を使った料理は、見た目にも美しく、味も上質です。
Amici
サイアムパラゴン内にあるイタリアンレストラン、Amiciはトリュフパスタなどの贅沢なメニューが人気。カジュアルさと高級感が程よく融合しており、家族や友人との食事におすすめです。
トゥアン・ディムサム
中国出身の職人が腕をふるう点心屋さん。小籠包やシュウマイなど、本場の味をリーズナブルな価格で楽しむことができ、在住の日本人や現地の人々にも根強い人気があります。
紅包
香港ディムサムチェーンの紅包は、クリスピーな腸粉や豊富な点心メニューが揃っています。現代的なインテリアと快適な空間で、ショッピングモール内で手軽に本格中華を味わうことができます。
Jiaozi
アレンジ餃子を楽しむこの店では、タイ風にアレンジされたトムヤムクン餃子スープなど、ユニークなメニューが人気。個性的な味わいは、グルメな冒険心をくすぐるお店となっています。
Le Dalat(ルダラット)
一軒家風の落ち着いた空間で、本格的なベトナム料理を楽しめるLe Dalat。牛肉フォーやバインミーなど、ベトナムならではの風味豊かな料理が味わえ、エスニックな雰囲気を満喫できます。
Bookmagol
韓国料理のお店で、見た目にも洗練された盛り付けと、本格的な味が楽しめます。特に、パンチャン(副菜)のバリエーションが豊富な点が魅力で、定番料理だけでなく季節のメニューにも注目が集まっています。
バンコクのカフェシーン
バンコクは、単なる食事だけでなく、おしゃれなカフェ文化も発展しています。インテリアやコーヒー、デザートにこだわりを持つお店が多く、休憩やミーティング、家族でのひとときにおすすめのスポットが多数存在します。
ファクトリーコーヒー
バンコクでも特に評判の高いコーヒーショップ、ファクトリーコーヒーは、質の高い豆を使ったメニューが豊富。クリエイティブなアレンジラテや、香ばしいエスプレッソを楽しめるため、コーヒー好きにはたまりません。
アフターユー
定番のタイティーや、カオニャオマムアン風味のかき氷が楽しめるアフターユーは、観光客にも家族連れにも人気。手軽にタイの味を感じられるスイーツメニューが充実しており、暑い日にはひんやりとしたデザートがおすすめです。
チャトラムー
伝統的なタイティーの深い味わいをソフトクリームに仕上げたチャトラムーは、インパクトのあるスイーツ体験を提供します。セントラルエンバシーや空港施設など、数か所の店舗でタイならではのスイーツが楽しめます。
バンコクのフードコートとショッピングモール内グルメ
バンコクでは、ショッピングモール内のフードコートもグルメ探訪の重要なスポットです。清潔で広々としたコート内には、人気の地元料理店が多数集結。屋台の雰囲気をそのままに、安定した品質の料理が楽しめるので、観光の合間の手軽な食事としてもおすすめです。
エムクオーティエ
プロンポン駅直結のエムクオーティエは、日本人にも人気のお店が多数揃うフードコート。タイ料理はもちろん、銀だこやラーメンといった日本食もあり、家族で訪れても安心です。
マハンコンキューブ
サトーンエリアに位置するマハンコンキューブでは、ミシュランビブグルマンに認定された店が多数出店。上質なフードコートで、落ち着いた雰囲気の中で食事が楽しめます。
ターミナル21アソーク
バンコクで非常に有名なターミナル21アソークのフードコートは、低価格で多彩な料理が楽しめることで有名です。異なる国の料理が一堂に会するため、短時間でグローバルな味覚体験が可能です。
イータイ(eathai)
プルンチット駅直結のセントラルエンバシー内にあるイータイは、洗練された雰囲気と清潔感を備えたフードコートです。隣接するスーパーマーケットでお土産探しも楽しめるため、利便性の面でも優れています。
日本食レストランのおすすめ
タイに住む日本人や、日本食を恋しく感じる旅行者のために、バンコクには本格的な日本食を提供するお店も豊富にあります。家庭的な味わいから、居酒屋スタイルまで、さまざまなニーズに応えるお店があり、安心して外食することができます。
照(テラ)・KONOJI
照(テラ)は、プロンポン、トンロー、サトーンなどに展開する居酒屋スタイルのお店です。新鮮な刺身、うどん、鍋料理が楽しめ、特に博多ぶりやごまぶりはリピーターが多い人気メニューです。落ち着いた個室完備の店舗もあり、子連れでも利用しやすい点が高評価となっています。
らあめん亭
昔ながらの中華定食とラーメンの味わいが魅力のらあめん亭は、プロンポンやトンローエリアに店舗を構えています。懐かしい雰囲気と共に、手作りの餃子や煮込み料理が楽しめ、特に子どもにも食べやすいメニューが揃っています。一皿あたり300バーツ前後のリーズナブルさも魅力です。
やまや(天ぷら・焼きもん)
福岡発の『やまや』がタイにもオープン。天ぷらだけでなく、焼きもんメニューも充実しており、明太子や高菜、釜炊きご飯のおかわりが自由な点が特徴です。うどんや冷やしうどんも提供され、家族全員で満足できるラインナップとなっています。
勝一
ナナ駅周辺に位置する勝一は、とんかつや居酒屋メニューを提供するお店です。従来のとんかつの味に加え、うどんなどもあり、タイの中でも日本の味を恋しい人々にとっては貴重なお店となっています。
おにぎりラボ
プロンポン駅近くにあるおにぎりラボは、具沢山のおにぎりと豚汁で、手軽な日本の定食を楽しめるお店です。シンプルながらも子どもから大人まで好む味で、少し歩けば遊具があるなど、家族での利用にぴったりです。
こめこめ(デリバリー)
忙しいときや外出先でも、日本食が恋しくなったら、こめこめのデリバリーサービスが便利。品質の高いおにぎりやおかずがホテルや住居まで届けられるため、タイでも日本の家庭料理を楽しむことができます。
まとめ
バンコクのグルメシーンは、タイ料理、屋台料理、エンターテインメントレストラン、国際色豊かな料理、さらには日本食まで、実に多彩です。ここで紹介したお店は、いずれもタイ在住5年の経験から厳選したものですが、日によって料理の味わいが変わるという点もあるため、訪れる際は口コミや現地の評判をチェックするのも大切です。移動や混雑の対策をしっかりと行いながら、計画的にレストラン巡りを楽しむことで、バンコクならではの食文化の奥深さや、エンターテインメント性の高さを存分に体験できます。
タイに住む魅力の一つは、家族連れでも美味しい料理と楽しい体験をシェアできる環境です。この記事を参考に、旅行や移住の際の外食プランを立て、現地ならではのグルメを心ゆくまで堪能してください。バンコクの街角にひしめく数多くのレストランの中から、あなたのお気に入りがきっと見つかるはずです。新しい発見と感動に溢れるバンコクの美食探訪を、ぜひ楽しんでみてください。


