この記事では、話題の100均コスメ「スリーコインズ」のマグネットネイルに挑戦した体験を、実際のプロセスや使用感、そして気づいた意外な難点について詳しくレポートします。低価格ながらも、ジェルネイルならではのしっかりとした仕上がりが期待できる一方、不器用な私にとっては意外にも難易度が高かったという結果に至りました。
商品概要
マグネットネイルとは
マグネットネイルは、ラメ入りのジェルネイルカラーに磁石の力を応用して、爪上に独特な模様を作り出すアイテムです。通常、ネイルサロンでプロが施術するか、専用の道具が必要となるものですが、スリーコインズではすべて300円前後で揃えることができるため、低コストで手軽におしゃれなネイルアートを楽しめると大好評となっています。
セット内容と価格
使用するネイルカラーは全7色、そのほかマグネットスティックが150円、さらにジェルネイルを硬化させるためのUV LEDライトも300円前後と、全アイテムを揃えたとしても3000円以下に収まるセット内容です。以下の表に、主要なアイテムと価格をまとめました。
| アイテム | 価格 |
|---|---|
| ジェルネイルカラー（各色300円） | 300円 |
| マグネットスティック | 150円 |
| UV LEDライト | 300円前後 |
実際に試してみた感想
施術の流れ
まずは爪の形を整え、ジェルネイル用のベースとしてカラーを塗布。その後、専用のマグネットスティックを用いて、磁石の力でラメを自由自在に動かし、模様を描き出します。説明書には「筆ペン式」で20回ほど回すとラメが出てくると記載されていましたが、実際にはなかなか扱いが難しく、すぐに満足のいくデザインに仕上げられなかったのが印象的でした。
模様の調整の難しさ
磁石を爪に近づけることでラメが動き、いわゆるネイルアートが始まりますが、私の場合、磁石を動かせば動かすほどラメがあちらこちらに飛び、思い通りのラインや模様にならないことが多々ありました。説明書によると、磁石を「逆側」に配置することでラメを希望の方向に引き寄せる仕組みとなっているのですが、その理屈は直感的でなく、まるでIllustratorのペンツールを使いこなす感覚に近いものでした。もともとデジタルデザインに慣れている私でも苦労するほどの微妙な調整が求められ、不器用な方には手応えが薄いかもしれません。
硬化とオフの方法
UV LEDライトでの硬化
ジェルネイルならではのポイントとして、UV LEDライトでの短時間硬化が挙げられます。一般的なネイルサロンで用いる機器よりも低価格ながら、約1～2分の照射でしっかりと硬化し、耐久性があるネイルアートに仕上がりました。しかし、ムラやラメの配置が微妙にずれてしまった状態でも、硬化してしまうため、失敗した場合は仕直しが難しいという側面もありました。
オフ方法のお試し
また、説明書には「お湯で簡単にオフできる」と記載があり、50度前後のお湯に指を浸すことで、ネイルが根元から剥がせるようになっていると説明されました。実際に試してみると、約1分間お湯に浸し、爪の根元をやさしくこすると、しっかりと剥がれるのを実感。ただし、強引に剥がすとネイルが崩れてしまう危険があるため、力加減や浸す時間には十分な注意が必要です。普段の入浴時や洗面時に、予期せぬタイミングで剥がれてしまう可能性も心配の種となります。
低価格ゆえの魅力と課題
魅力ポイント
スリーコインズのマグネットネイルは、まず何よりもその価格の安さと手軽さが魅力です。ネイルサロンや高価なネイル用品を購入する必要がなく、初心者でも気軽にチャレンジできる点は大きな魅力といえます。特に、ネイルアートを試してみたいものの、サロンに通うのはためらっているという方には、低リスクで新たな趣味の一つとして楽しめるアイテムとなるでしょう。
課題と改善点
一方で、調整の難しさや、一度失敗した後の修正が難しい点は、実践する上での大きなハードルです。特に、磁石の配置次第で全く違った模様になってしまうため、理想のデザインを得るには何度も練習が必要です。また、オフ方法も、普段使う中で予期せぬ時にネイルが剥がれてしまうリスクがあり、耐久性に対する不安も残りました。自分の好みに合わせたデザインを追求する場合、精密さが求められるため、慣れていない方にはフラストレーションの原因となる可能性があります。
まとめ
今回のスリーコインズのマグネットネイルは、低価格で提供される点や、ネイルサロンに行かずに自宅でおしゃれなアートが楽しめるという大きな魅力がある反面、意外にも細かい操作に苦戦するという結果に至りました。磁石の使い方一つでネイル全体の印象が大きく変わってしまうため、Illustratorのペンツールのように、微妙な操作が求められる点は、特に不器用な方にとってはハードルとなるでしょう。
とはいえ、300円という低コストで最新のコスメ感覚を体験できるのは魅力的です。何度か挑戦するうちに、少しずつコツを掴める可能性もあるため、ネイルアートに興味がある方は、思い切ってチャレンジしてみても損はないでしょう。失敗を重ねながら、自分だけのデザインを追求していく過程もまた、ネイルの楽しみの一つと言えるかもしれません。
この体験を通して、低価格ながらも奥深いネイルアートの世界を感じることができました。皆さんも、まずは気軽にチャレンジしてみて、意外な発見や楽しさを見つけていただければと思います。
