雨の日の教室や子ども会で、「準備をあまりせず、みんなで遊べるものはないかな」。そんなときに選びやすいよう、走らずにできる室内ゲームを8つまとめました。

静かに進めたいなら「お題ことば集め」や「お絵描き伝言」、道具なしなら「後出しじゃんけん」から始めると組み立てやすくなります。人数が多い場合は全員で一列に待つより、小さなグループに分けて同時に遊ぶ形がおすすめです。

以下の人数・時間・ルールは、家庭や教室で使いやすいよう編集部が組み立てた目安です。実施して測定した結果や、学校・施設の公式ルールではありません。

人数・道具・声の大きさで選ぶ

時間は1回の遊びに使う目安で、説明や片付けは別です。「静か」は無音という意味ではなく、筆記中心で声を抑えて進めやすいものを指します。

小学生向け室内ゲームの選び方
ゲーム1組の人数/時間目安必要なもの音の目安
お題ことば集め2〜6人/5分紙・鉛筆静か
テーマしりとり2〜6人/5分なし会話程度
お絵描き伝言4〜6人/8分紙・鉛筆描く間は静か
ジェスチャークイズ3〜6人/5分なし回答で声が出る
後出しじゃんけん2人〜/3分なし会話程度
何が消えた?2〜6人/5分身近な物5点・布会話程度
紙タワー2〜4人/7分同じ大きさの紙6枚相談で声が出る
共通点を3つ探そう3〜4人/5分なし(メモは任意)会話程度

30人のクラスなら5〜6人ずつに分けると、この表の遊びを並行して進められます。紙タワーや共通点探しは、さらに少人数に分けると一人ずつ話す時間を取りやすくなります。

1.お題ことば集め|机の上で静かにできる

お題例:「あ」から始まる食べ物、「赤いもの」、「学校にあるもの」。正解が一つに決まらないお題で遊びます。

  1. 紙を配り、全員がわかるお題を一つ選びます。
  2. 2分間で、思いついた言葉をできるだけ書きます。
  3. 一人ずつ一つの言葉を発表します。グループで同じ言葉が出たら、一覧には一つだけ残します。
  4. 全員の答えを合わせて何種類集まったかを数えます。

個人の点数で競うより、「みんなで20種類を目指そう」とすると、たくさん書けなかった子も参加しやすくなります。低学年では絵で答えてもOKにし、ひらがなの書き間違いで減点しないルールにしましょう。

2.テーマしりとり|道具なしで、途中参加もしやすい

  1. 「食べ物」など、答えが多そうなテーマを決めます。
  2. 普通のしりとりと同じように、前の言葉の最後の音から始まる言葉を順番に出します。
  3. 考える時間を10秒ほど取り、困ったら「相談」でグループに助けてもらいます。
  4. 「ん」で終わったときは脱落にせず、新しい言葉からやり直します。

目標は「一度も詰まらず10個つなぐ」などに。食べ物だけでは難しい場合はテーマを外します。「ケーキ」の次は「き」から始めるなど、長音の扱いを開始前に一つだけ決めておくと止まりにくくなります。

3.お絵描き伝言|最後の答え合わせまで楽しめる

4〜6人で輪になるか、紙を渡せる距離に座ります。お題は「傘をさした猫」「魚を運ぶ車」など、二つの要素を組み合わせると絵の変化を楽しめます。

  1. 最初の人が紙の上にお題を書き、その下に絵を描きます。
  2. お題の文字を折って隠し、絵だけを次の人に見せます。
  3. 次の人は絵を見て、何の絵かを短い文で書きます。
  4. 今度は絵を隠し、文だけを次の人に渡します。絵→文→絵の順に続けます。
  5. 最後に紙を広げ、最初から順に見比べます。
お絵描き伝言の順番。お題を読む、絵を描いてお題を隠す、次の人が絵を言葉にする。
直前の一つだけ見せるのがポイント。紙を折る方向を最初にそろえましょう。

絵の上手さを採点せず、「どこで変わった?」を楽しむ遊びにします。文字を書くのが難しい子には、進行役が聞き取って書く役を担当できます。

4.ジェスチャークイズ|動きはその場で小さく

  1. 演じる人を一人決め、進行役がお題を小声で伝えます。
  2. 演じる人は、話さずに30秒ほど身ぶりで表します。
  3. ほかの人は挙手して順番に答えます。正解したら演じる役を交代します。

使いやすいお題:歯をみがく、本を読む、カレーを食べる、写真を撮る、猫が顔を洗う。その場で表せる動作を選び、走る・跳ぶ・机に乗るお題は外します。演じたくない子は、お題係や回答係でも参加できます。

5.後出しじゃんけん|3分の導入に

  1. 進行役が「あとから勝ってね」と伝え、「じゃんけんぽん」で手を出します。
  2. 参加者は一拍あとに、進行役の手に勝つ手を出します。
  3. 3回ほど練習したら、「あとから負けてね」に変えます。
  4. 最後は勝つ・負けるを混ぜて5回挑戦します。

間違えても席を立たせず、そのまま次の回へ。低学年には「グーに勝つのはパー」と確認してから始めます。速さを競う必要はなく、手を見て考える間を残してください。

6.何が消えた?|身近な物で記憶クイズ

  1. 机に鉛筆、消しゴム、定規、ノート、ハンカチなど5点を置きます。
  2. 20秒ほど見てもらい、全体を布で隠します。
  3. 進行役が一つだけ取り除き、残りを見せます。
  4. 何がなくなったかを答えます。正解したら出題役を交代します。

難しい場合は3点から。慣れたら「数は同じで位置を変える」問題に切り替えられます。刃物や割れ物は使わず、誰かの私物を無断で借りないようにしましょう。

7.紙タワー|作戦を相談してつくる

  1. 1組に同じ大きさの紙を6枚配ります。テープやはさみは使いません。
  2. 1分間相談してから、4分間で紙を折る・丸めるなどして塔を作ります。
  3. 手を離して5秒立ったら完成です。
  4. 何を変えると安定したか、一つずつ共有します。

低くても安定した塔を作れたら成功です。競う場合は「高さ」だけでなく、「使った紙の少なさ」「工夫を説明できたか」も楽しめます。椅子の上に立って積まず、机の上で手が届く範囲にします。

8.共通点を3つ探そう|初めて会う子同士にも

  1. 3〜4人のグループを作り、一人ずつ好きな色・遊び・季節などを話します。
  2. 全員に共通することを3つ探します。
  3. 「全員、冬より夏が好き」など、見つけた共通点を一つだけ発表します。

食べ物や遊びなど、答えやすい話題から始めます。家族構成、成績、持っている物の値段などはお題にしません。「答えたくない」はパスにして、別のテーマへ進みましょう。

30分なら、この組み合わせ

時間内容進行のポイント
0〜3分説明・グループ分け走らない、パスしてもよい、終わりの合図を共有
3〜6分後出しじゃんけん全員で練習
6〜13分お題ことば集め説明2分+遊び5分
13〜24分お絵描き伝言説明3分+遊び8分
24〜30分答え合わせ・片付け次も遊びたいものを一つ聞く

文字を書く負担が大きければ、お絵描き伝言をジェスチャーや「何が消えた?」に替えて調整できます。盛り上がった遊びを延ばすときも、片付けの時間は先に確保しておきましょう。

始める前に決めておくこと

  • 声と場所:隣の教室を使っているかを確認し、声量と使う範囲を決めます。
  • 参加の仕方:話す、描く、記録するなど、無理のない役割を選べるようにします。
  • 終わりの合図:進行役が手を上げたら止まるなど、短い合図を一つ決めます。
  • 困ったとき:脱落より、相談・パス・再挑戦で続けられるルールにします。

施設を使う場合は、その施設の利用案内を優先してください。たとえば国立諫早青少年自然の家の活動プログラムには、室内レクリエーションの案内があります。本記事の8つのルールや所要時間は、その施設の提供プログラムを転載したものではなく、編集部の進行案です。

雨の日の持ち物の目印には、100均のめじるしチャーム・傘マーカーの探し方も参考にしてください。

静かに考える時間を加えるなら、ヒントと解説付きの論理クイズ6問も使えます。紙の準備には、A4・A5などの紙サイズ早見表もどうぞ。