ためしてガッテン流酒粕甘酒レシピ！若返り効果引き出す作り方＆コツ

ためしてガッテンの番組で話題になった酒粕甘酒は、美容や健康に嬉しい効果が期待できる、昔ながらの健康ドリンクです。若返り効果や便秘解消、美肌効果など、多くの効能を持つ酒粕を使った甘酒レシピは、手軽に作れる上、毎日の食生活に取り入れやすいのが魅力です。本記事では、ためしてガッテン流の酒粕甘酒レシピと、その作り方、調理のコツ、そして健康や美容への効果について詳しくご紹介します。

酒粕甘酒とは

酒粕甘酒は、酒粕を主な材料に、お湯や砂糖を加えて作る発酵飲料です。もともとは酒造過程で生じる酒粕を有効活用するためのドリンクとして親しまれていましたが、近年はその栄養価の高さや健康効果、美容効果が再評価され、注目されています。酒粕に含まれるビタミンB群、タンパク質、食物繊維、そしてペプチドなどが、冷え性の改善や便秘解消、血圧の調整、さらには肌の保水力向上に寄与するとされています。

ためしてガッテン流 酒粕甘酒レシピ

材料と準備

以下は、2人分のレシピ（朝晩に分けて飲む場合）を例にしています。健康や美容のために、1日の酒粕の適切な摂取量は50～100gとされていますので、今記事で紹介するレシピは50gの酒粕を使ったものです。

調理手順

1. まず、酒粕を一口大にちぎって用意します。これにより、加熱したときに均一に溶けやすくなります。
2. 鍋に水を入れ、中火にかけます。水が沸騰したら、火を止め、一口大にちぎった酒粕を加えます。余裕があれば、10分ほど置いて酒粕を柔らかくすると、次の工程で作業しやすくなります。
3. 鍋を再び中火にかけ、ヘラなどで酒粕をしっかりと潰しながら混ぜ、溶け合わせます。全体が均一に溶けるまで加熱し、沸騰させましょう。
4. 沸騰後、砂糖と塩を加え、一煮立ちさせたら完成です。夏場の場合は、濃いめに作った甘酒を冷やして飲むのもおすすめ。温かい状態で飲むと体が温まり、寒い季節には特にぴったりです。

※ 注意点として、酒粕の商品によっては溶けやすさが異なるため、初めて作る際はステップ2で水の量を半分にして、よく混ぜ溶かしてから残りの水を加える方法を試すと失敗しにくくなります。

レンジで作る手軽レシピ

忙しい時や少量だけ楽しみたい時には、電子レンジを利用した1杯分のレシピもおすすめです。こちらは手軽さが魅力ですが、加熱工程が短い分、ほとんどアルコールが飛ばない点に注意が必要です。

材料と作り方

【材料】
・酒粕：50g
・砂糖：10～50g（初めての場合は30gを目安にしてください）
・熱湯：200g

【作り方】
1. 電子レンジ対応のマグカップに酒粕と砂糖を入れ、600Wで10秒程度加熱します。
2. 加熱後、なめらかになるまでスプーンでよく練ります。
3. その後、熱湯を注ぎ、よく混ぜ合わせて完成です。

この工程で作る甘酒は濃厚な味わいになり、1杯分で適正摂取量の酒粕をしっかり摂ることができます。お好みに合わせて砂糖の量を調整し、甘さの好みを反映させましょう。

調理のコツとポイント

飲む際の美味しさと健康効果を最大限に引き出すためのポイントをいくつかご紹介します。

酒粕の状態を確認する

酒粕は乾燥状態や硬さにばらつきがある場合があるため、一口大にちぎる前に、手でほぐしてみましょう。初回は水の量を半量にして溶かすと、ムラなく溶けやすいです。

短時間加熱で酵素を守る

酒粕に含まれる酵素は温度が高くなり過ぎると失われやすいので、最後の一煮立ちは短めにするのがおすすめです。アルコールも完全には抜けませんが、煮すぎずサッと火を止めることで、酵素の働きを残し、健康効果を保ちます。

味のバランス

砂糖の量やほんの少しの塩加減を工夫すると、甘酒の甘さやコクが一層引き立ちます。最初は基本のレシピで作り、慣れてきたら自分好みの味に微調整してみましょう。生姜をすりおろして加えると、体が内側から温まり、さらに風味にアクセントが加わります。

健康効果と美容効果

酒粕甘酒はその栄養価の高さから、様々な健康効果や美容効果が期待できます。ここでは、主な効果をいくつかご紹介します。

若返り効果と美容効果

酒粕にはビタミンB1、B2、B6、タンパク質、葉酸、亜鉛、ミネラルなどが豊富に含まれており、これらの栄養素は肌の保湿力を向上させ、しっとりモチモチの美肌を保つのに役立ちます。また、酒粕特有の成分である歯遊離リノール酸は、メラニン生成を抑制する効果があり、シミやそばかすの予防にも期待が持てます。
さらに、酒粕に含まれるペプチド類には抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐ働きがあるとされています。毎日摂取することで、若々しい体を維持するサポートとなるでしょう。

便秘解消と腸内環境改善

酒粕には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整え、便秘の解消に役立ちます。肝臓の解毒作用を助けると同時に、規則正しい腸の動きを促進するため、内側から健康をサポートします。
また、酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」という成分は、吸収されにくい性質から、消化器官をやさしく刺激し、脂質を体外へ排出する効果も期待されます。

血圧調整と血行促進

酒粕に含まれるペプチドには、アンジオテンシン変換酵素（ACE）の働きを阻害する効果があり、これによって血圧の上昇を抑える働きがあるとされています。また、一酸化窒素の生成を促すことで、血管を拡張し、血行を改善するため、冷え性の緩和や体温の上昇にも効果的です。これらの血行促進作用が、体全体の代謝を高めるとともに、疲労回復にもつながります。

その他のアレンジレシピで楽しむ酒粕の魅力

酒粕の独特な風味が苦手な方や、バリエーションを楽しみたい方には、他のアレンジレシピもおすすめです。ここでは、簡単なアレンジ法を2つご紹介します。

酒粕＋油＋塩で作るチーズ風味

酒粕にお好みの油（オリーブオイルやごま油など）と塩を加えて混ぜ合わせることで、まるでチーズのような風味が楽しめる食材に変身します。これをクラッカーやパンに塗ったり、パスタのトッピングに利用することで、独自の味わいを楽しむことができます。
※ 酒粕の発酵した風味が、まるで熟成されたチーズの香りに似ていると感じる方も多く、簡単にヘルシーなスナックやおつまみにアレンジできる点が魅力です。

酒粕＋豆乳＋フルーツのヨーグルトドリンク

もうひとつのアレンジとして、酒粕と豆乳、そしてお好みのフルーツを組み合わせたヨーグルトドリンクがあります。作り方は以下の通りです。

【材料】
・酒粕：大さじ2
・無調整豆乳：300cc
・お好みのフルーツ：適量

【作り方】
1. 清潔な密閉容器に酒粕を入れ、豆乳を少しずつ加えながら、最初はスプーンで練り、徐々に豆乳を伸ばしていきます。
2. 均一な状態になったら、フタをして室温で発酵させます。夏場は1日、冬場は約3日間で発酵が進みます。
3. 発酵が完了したら、好みのフルーツと一緒にミキサーにかければ、飲みやすいヨーグルトドリンクの完成です。トロッとした食感が特徴で、豆乳またはフルーツジュースを足すとお好みの濃度に調整できます。

日常生活に取り入れるためのアドバイス

酒粕甘酒は毎日手軽に作れる健康ドリンクですが、いくつかのポイントを守ると、より効果的に摂取できます。

適量を守る

美容や健康を目的とする場合、酒粕の1日の適切な摂取量は50～100gとされています。今回ご紹介したレシピでは50gを使用しており、朝晩に分けることで無理なく飲むことができます。過剰摂取すると体に負担がかかる可能性があるため、適度な量を守り、継続的に摂取することが大切です。

アルコールに関する注意

酒粕はもともとアルコール発酵の副産物であるため、加熱の際にアルコールが微量残る場合があります。お子様やアルコールに弱い方、妊娠中の方、授乳中の方は注意が必要です。また、運転前やスポーツ前、入浴時には摂取を控えるよう心がけましょう。短時間の煮込みであれば酵素は残りやすいですが、アルコール分は完全にはゼロになりませんので、利用シーンを選ぶことも重要です。

バリエーションを楽しむ

基本の酒粕甘酒レシピから、レンジや他のアレンジレシピまで、楽しみ方は多彩です。例えば、朝の目覚めに温かい甘酒で体を温めたり、夏場は氷を入れて冷たくしてリフレッシュするなど、シーンや好みに合わせてアレンジすることが可能です。季節ごとに異なるトッピングや風味追加にも挑戦してみると、飽きずに続けられるでしょう。

まとめ

ためしてガッテン流の酒粕甘酒レシピは、手軽でありながらも、美容効果、健康効果、さらには若返り効果といった数多くのメリットを持った魅力的なドリンクです。基本のレシピから電子レンジを使った簡単レシピ、さらには酒粕の風味を活かしたアレンジまで、さまざまな作り方で楽しむことができます。飲むタイミングや素材の扱い方、調理のコツなどに気を付けることで、毎日の生活の中に健康と美容のサポートを取り入れることができるでしょう。

今回ご紹介したレシピや調理のコツを参考に、ぜひ自宅で手作りの酒粕甘酒を作ってみてください。体の内側から温まり、健やかな毎日をサポートするこの飲み物は、忙しい日常の中でも手軽に取り入れられる素晴らしい健康ドリンクです。自分好みにアレンジして、家族や友人と一緒に楽しむのもおすすめです。